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当店は9年ほど前に早良区西新に一号店を出して、今はその店が本店となり福岡県内に限定して店舗展開をしております。
そして開業当時から多い相談や、インターネットでの検索で当店のWEBサイトに辿り着く語句に「iPhone 自分で修理」というのがあります。

この自分で修理について少し考えてみました。

以前も当サイトで自己修理失敗の話を書いたのですが自分でiPhoneを修理しようとして失敗するのはよくある話です。

前回の記事ではバッテリー交換の最中にiPhoneのバッテリーを傷つけてしまい発火して炎上ということになったのですが、iPhoneの修理にはどのようなリスクが潜んでいるのでしょうか。

iPhone自己修理[画面割れ修理]

iPhoneの画面割れ修理は比較的ハードルが低い修理かと思います。
ネジの本数と移植するパーツは多いのですが発火などの危険性は低いです。

iPhone画面割れの自己修理の注意ポイント

現在のiPhoneには生体認証の機能がついています。
touch IDとface IDです。
このパーツさえ慎重にやれば、大きなダメージを負うことは少ないと思います。

しかし、この生体認証用パーツを破損してしまうと不可逆的に復旧不可という状態になります。
軽度であれば、数万円出せば修理できることもありますが、それでは本末転倒ですので破損させないように頑張る必要があります。

また、粗悪なパーツを購入したら基板側が損傷することがあります。
iPhone7の時に実際にあったパーツですが、修理業者の間ではキラー画面と言われていました。
iPhoneに取り付けて電源を入れるとバックライトのコンデンサーと呼ばれるICチップが故障してバックライトがつかなくなるという恐ろしい画面です。

この故障はお金をかければ修理可能です。2万円程度ですね。

iPhoneのバッテリーを自分で交換する際の注意ポイント

これは間違いなく発火が怖いです。
iPhoneのバッテリーは両面テープでボディについているのですが、この両面テープは横方向に引っ張らないと綺麗に外せません。

炎上したiPhone8

そして、古い端末や寒い日は固くなってプチプチ切れるのです。
そして、切れたら両面テープを引っ張るきっかけを失ってiPhoneのバッテリーをヘラなどで持ち上げて剥がすことになります。この時に曲げすぎたり傷をつけたりして発火するわけです。

iPhone修理店などで慣れているプロがやってもテープは切れます。
切れた後に作業をスムーズに継続できるようにヘラを何種類も使い分けてバッテリーにダメージが行かないように慎重に剥がすのです。

ちなみにスペースが少ないインキューブ天神店でもヘラは5種類用意して使い分けています。
万が一のためにこれだけのヘラを購入して用意するならiPhone修理屋さんにバッテリー交換を依頼するのが1番いいような気がします。

iPhoneの背面ガラス割れを自己修理する際の注意ポイント

iPhoneの背面ガラスは1000円前後で売っているので材料は安いです。
問題は購入した後に、どのように剥がすかになるのですが、レーザー装置などを用意しないと気が遠くなるような作業になります。

XSMAX 背面修理前

当店は力仕事でも背面割れ修理を行うことはできますが、気が遠くなる作業です。
たまに手を怪我することもあるし。
ちなみに、Xシリーズ以降のface ID搭載機種の場合はface IDを破損することがあります。

一般のご家庭で入手するような彫刻刀やマイナスドライバー程度では歯が立ちません。
気合いでやっても泣きたくなります。
途中で全てを投げ出す勢いで面倒です。

注意ポイントとしてはQiの部分を傷つけないようにすることです。
傷つけると置くだけ充電が使えなくなります。そして12以降はMagSafeのマグネットがあるので、それも正しく組み戻すことですかね。

超高温になる調節機能付きのヒートガンと薄さ、硬さを兼ね揃えた刃物は最低限の準備になります。
それに破片が飛びまくるのでゴーグルと手を保護するための耐刃グローブがあれば、自分でもなんとかなるかもです。接着する際は2種類の接着剤を利用するといいですね。

粘りがあるものと、瞬間接着剤のようにすぐに固まるもの。
ここまで準備すれば、そこそこやれると思います。
筆者はレーザーがなかったら絶対にやりませんが。

iPhoneを自己修理するということ

ここまで書いておいてなんですが、自己修理をしたらダメですよ!ということを言いたいわけではなく、リスクが高いので十分に注意してくださいね!ということが言いたいのです。

なんの仕事でもそうだと思いますが、十分に準備されているからプロの仕事ができると思います。
素人料理なら笑いながら食べることができますが、発火したiPhoneを笑いながら見てるわけにはいけません。怪我しますし。

すでに工具などを潤沢に持っている方でリスクを承知している方なら趣味的に楽しんで修理するのはアリだと思います。そうじゃない方は工具など揃えていたら、あっという間に高額になるのでお近くのiPhone修理店に修理を依頼されるのが吉かと思います。

最後に、iPhoneを修理する際には必ずバッテリーの端子を外してから作業をしましょう。